真空チタンタンブラー秘話

SUSgallery(サスギャラリー)について
洋食器の町、新潟県燕市から発信する当社のオリジナルブランド 【SUSgallery】は、当社社長、澁木の「ステンレス鋼を応用した製品で人々の生活を豊かにしたい」という思いからはじまり、2007年に設立しました。“SUS”とはステンレス鋼のJIS規格における略号と、sustainability(持続可能性=資源の循環可能な社会)という言葉に由来しています。
現在では、ステンレスに比べて加工条件が難しいチタンの加工技術を高め、真空技術においても特許を取得致しました。これからもさらなる進化を目指して研究に勤しんでいきます。

SUSgalleryブランドでは、ステンレス製品だけでなく、当社オリジナルの真空チタンタンブラーをメインに展開しております。
SUSgalleryの真空チタンタンブラーは、軽量で耐久性が高く味が変りにくいチタン素材の特性を活かし、真空二重構造にしたことで、高い保冷力と保温力を実現しました。加えて、結露しない実用性、手に馴染みやすい表面仕上げ、趣のある美しい外観を備え、使う人の生活を豊かにする逸品となっております。

※SUSgalleryは株式会社セブン・セブンの商標登録です。

真空チタンタンブラーが完成するまでのストーリー

「真空チタンタンブラー開発のきっかけ」
SUSgalleryでは当初、その名の由来通り、ステンレス製品を中心に取り扱っておりました。この当時から社長の澁木はチタンの可能性に興味があり、応用製品の製造に関して模索を続けていました。
真空チタンカップの開発は、2人の製造工程責任者の雑談から始まりました。
「我が社には中空(二重構造の中に空気が入っている状態)のチタンタンブラーの製造実績はあるが、このチタンタンブラーを真空仕様で実現したら、世界初で、我が社だけの独自の商品となる。なんとか実現できないか……」
2人の試作を重ねる日々が続きました。

■当社社長のインタビュー
当初の開発コンセプトは『お酒を美味しく飲むためのタンブラー』というものでした。私はこの思いを何とか実現したいと以前から考えていました。
当時、他社で、真空二重構造のチタン製タンブラーを商品化している企業はありませんでしたので、「世界初」を我が社から生み出そうとベンチャー精神で新開発に取り組んだのです。
納得のいく製品を作りだすことは簡単ではない道のりでしたが、試行錯誤を重ねてその夢を実現してくれた職人・社員には感謝しております。

「技術的課題への挑戦」
実際に作るとなると多くの技術的課題が立ちはだかりました。チタンの加工の難しさはステンレス加工の比ではありません。チタンは硬いため、成形しようとするとすぐに割れてしまうのです。いったいどうすれば効率よく成形することができるのか、表面仕上げのコントロール、安定した真空品質……、など試行錯誤の連続でした。
開発が進むにつれ、職人たちの技術魂は日に日に高まっていき、「何としても真空チタンタンブラーを実現したい」という思いは「必ず実現させるんだ」という信念へと進化しました。
その甲斐があって、職人たちの努力が実を結び、納得のいく真空チタンカップが完成しました。また効率よく製造をする方法を確立することもでき、長年の夢であった商品化を実現することができたのです。

■真空チタンタンブラーを開発へと導いた職人へのインタビュー
(製造工程責任者①)
真空チタンタンブラーの開発を始める前には中空でチタンタンブラーを製造していましたが、それでも問題が多くありました。その当時は真空チタンカップが実現するとは夢にも思いませんでしたので、今では多くのお客様からの評価もいただき、感謝しております。
(製造工程責任者②)
技術課題解決に取り組む中で、多くの新たな発見が私自身を成長させてくれました。次の世代へ技術を引き継いでいくことが今の課題です。若い社員がこれらの技術をさらに発展させていってくれることが私の夢です。

「日本が誇る燕の技術と芸術の融合」
ひとつひとつの技術課題を解決していくと、真空チタンタンブラーの持つ機能性と共に独特の美しさが現れてきました。開発に携わった技術者や職人の苦労が思わぬ形で浮き上がってきた様な感覚です。しかし、それこそが私たちが表現したかった技術と芸術の融合に他なりません。
私たちが追求し続けている芸術性とは、単にデザイナーがデザイン重視で作るものではありません。職人たちの高度なレベルの加工技術が真空チタンタンブラーの機能性を高めていますが、その職人技から滲み出てきたような使う人の魂に訴えかけてくるものが芸術性の根本に存在していると考えています。製品の方から目に飛び込んでくる美しさ、飲み物を注いでタンブラーを手にした時の感触と中身の温度を感じない心地よい違和感、時間をかけて飲んでいても変化しない温度、冷たいものでも結露しない表面など、タンブラーで飲み物を飲むという何気ないいつもの行為にもかかわらず、真空チタンタンブラーの持つ機能美と芸術性の融合が、しつこいくらいに感性を刺激します。単なるタンブラーという工業製品とは一線を画するレベルにまで完成度を高めることが出来てきたと自負しております。

■職人へのインタビュー(溶接工程担当)
チタンやステンレスの製品づくりに携われることを誇りに思っています。チタン製品の表面は我が社独自の製造技術により、美しい結晶模様を実現しました。しかし、製品を完成させるために関わった仲間の力の結集こそが、もっとも素晴らしい結晶だと思っています。

「2010年日本APECにおいて各国首脳への贈答品に採用されました」
2010年に横浜で開催されたアジア太平洋協力会議(APEC)にて、参加各国の首脳への贈答品として当社の「真空チタンタンブラー ミラーシリーズ」が採用されました。日本の技術と和の美しさを兼ね備えたものとして、日本の技術でおもてなしというテーマに合致したとの事でした。アメリカのオバマ大統領をはじめ、アジア太平洋地域21か国の首脳が出席されたランチミーティングの乾杯は、当時の菅直人内閣総理大臣から当社の真空チタンタンブラーの素晴らしさを説明された上で行われました。

「英国ウィリアム王子来日での贈答品に採用されました」
2015年2月、英国王室のウィリアム王子が来日され、代官山蔦屋書店にお立ち寄りになられた際、贈答品として当社の「タイタネスタンブラーマルティプル(S) ミラーアンティークゴールド」のセットがお土産として贈呈されました。